

愛するペット動物を失うことと、その別れにともなう心理的、身体的、社会的、スピリチュアル(霊的)な体験過程に対する総称的な用語。
大切なペットを失う悲しみは、近親者を失くすことと同じように苦しく、つらいものです。
愛するペットとの別れが起こったとき、わたしたちはどのように日々を過ごせばよいのでしょうか。
また、その悲しみから抜け出すために、何かできることがあるのでしょうか。
ここでは、ペットさんをなくしてしまった飼い主さんの悲しい時期の過ごし方について
専門家の吉田先生から学ばせていただいたことを、ご紹介させていただきます。
飼い主さんがなんとか悲しみを乗り越え、立ち直っていくお手伝いができればと思います。


悲しむことは、ペットさんと別れたときに起こる自然な反応であるとともに、自らを深く癒している行為でもあります。
人は悲しむことによって、悲しみを乗り越えることができます。
「悲しむとペットが成仏できない」などの迷信にまどわされず、
悲しみが襲ってきたら思い切り泣いて、すべて吐き出すことが、回復につながります。
飼い主さんがたくさん泣いてあげることが、失った子へのいちばんのご供養であり、
深く愛していることを伝えるもっとも確かな表現といえるのではないでしょうか。

ご家族の中でも、ひとり一人がペットさんへの愛情の程度が異なるため、
回復する速度が異なることもよくあります。
他の家族に合わせて早く立ち直ろうとがんばったり、無理して立ち直ったそぶりを見せても、
心は余計に疲れて、落ちこんでしまいます。
自分のペースでゆっくり悲しみと向き合いましょう。
悲嘆のさなかは平常心ではなくなっているので、大きな決断や新たなことはせず、しばらくは現状維持のまま過ごしたほうがよいでしょう。

しかし、何もせずに家でじっとしていることは、あまりよくありません。
ただただ悔んで過ごしているほうが、悲しみや苦痛のストレスは激しく感じられてしまいます。
無理は禁物ですが、少し努力をして体や手先を動かすなどの軽作業をするほうが、
回復は早くなると言われています。
具体的には、ペットさんの写真を整理してアルバムを作る、ペットさんの絵を描く、ペットさんに手紙を書く、、
お墓参りに行く、祭壇を手作りする、記念にブログを作るなど、ご供養になることで「これならできそう」と思うことから、少しずつ始めるとよいでしょう。

ペットさんとのお別れ後、「誰にも会いたくない」 「どうせ人に話してもわかってもらえない」と
閉じこもってしまう飼い主さんもおられるかもしれません。
ですが、気持ちが少し落ち着いてきたら、一人で別れをこらえるのではなく、同じ悲しみを経験した人に
ペットさんとの思い出話や、胸の内を聞いてもらうとよいでしょう。
話すことによって苦痛を直視し、死と向き合う力をもらえるようになります。
そうしていくうちに心の整理ができ、徐々にペットさんのいない生活に慣れていくことができるのだそうです。
周りに適切な方がいない場合は、ペットロス・カウンセラーなどの専門家に頼るのもよいと思います。

わかってもらえると思って人に話しても、「わかってもらえなかった」ということが、よくあります。
なぐさめの言葉の代わりに、しっかりするようきつく励まされてしまうこともあります。
「ペットが死んだくらいで会社(学校)を休むのはおかしい」 「すぐ次のを飼えばいいじゃない」などと、
心ない言葉で、二重に傷つくこともあるかもしれません。
こうしたことが重なると、飼い主さんは悲しみと向き合わないよう回避するようになったり、
無意識に抑圧してしまうようになり、立ち直るきっかけを失ってしまうことがあります。
周囲の理解のない言動は、いっさい気にとめないようにしましょう。
ペットさんたちは、わたしたちに大きな喜びや癒しを与えてくれますが、別れがおこったときには、
悲しみやつらさも、しっかり忘れずに与えてくれます。
飼い主さんは、ペットさんが与えてくれたこの貴重な体験を通じて、哀しみを知る人間に成長していきます。
そのような重要な時を与えてくれたのもあの子です。
それゆえに、わたしたちはペットロスから立ち直るところまでいって、はじめてあの子とともに暮らしたといえるのでしょう。
もしもペットさんだけを残して、自分が先に逝ってしまったらどうなるか・・考えただけでもつらくなります。
別れのつらさは飼い主が引き受け、悲しみときちんと向き合うことまでが、飼い主としての義務なのだと思います。

ペットロスから立ち直っていくためには、だれもが通らなければならない道のりがあります。
今どのあたりにいるのかが分かっていれば、安心してじゅうぶんに悲しむことができるのではないかと思います。
■死期・・極度に緊張する時期
■衝撃期・・死の直後からしばらくつづく、ショックの時期
・最初はピンとこないせいか、あまり悲しくないケースもある。
・食欲不振や不眠など、体調が悪くなる。
・起こっていることに現実味がなく、ぼんやりとして何も手につかない。
・日常生活を送れなくなる。無関心になる。
・仕事や家事ができない。 など。
■悲痛期・・失意と混乱のどん底状態を迎える時期
・強い孤独感や疎外感、絶望感を感じる。
・自分を責めて罪悪感を持ったりする。
・獣医師や家族を責める。
・ペットさんの声が聞こえたり、姿が見えたりする。(多くの飼い主さんは霊的体験ととらえます)
・ペットさんを思い起こさせる場所などの回避。 など
■回復期・・断念をはかり、心の整理がつき始める時期
・徐々に日常生活を取り戻し始める。
・仕事などに集中できるようになる。
・ペットさんを思い出すのが苦痛ではなくなる。
・楽しい思い出が浮かんだり、人に話せるようになる。
■再生期・・立ち直って、体験を肯定的に振り返る時期
・通常の生活に戻る。
・ペットさんとのすべての思い出を、ときには嬉しく、ときには涙と共に思い返すことができる。
・ペットさんに感謝しつつ、新しいペットを飼ってもいいと考えるようになる。
実際には、この時期を行きつ戻りつしながら、時には立ち止まり、現実を受け入れながら
少しずつ進んで行くことが多く、要する期間も人それぞれです。
ある症状が強く出たり、弱まったりしながら回復の過程を進んで行きます。

大半の飼い主さんは、悲しみを乗り越えて回復していくことができます。
しかし、全体としてわずかではありますが、一部の方は、正常とはいえない悲嘆のために、立ち直りが困難になってしまうことがあります。
ペットを失った飼い主さんやそのご家族に、次のような症状が現れたときには、
カウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめいたします。
・体重の極端な減少、または増加(目安として体重の5%以上の増減)
・食欲障害(食欲不振や過食)・睡眠障害(不眠や睡眠過多)が、長く続く。
・不安感や孤独感が非常に強い。
・生きていくことに価値がないと強く思う。
・「死にたい」と考えたり口にだす。
・自傷・他傷(自分や他人または、他のペットのからだを傷つける)
・罪悪感が非常に深い。または、ペットの死にまつわること以外にまで罪悪感が広がっている。
・家から出ないなど引きこもりの状態が長く続いている。
・幻覚が継続的に起こる。幻視(ペットの姿を見る)・幻聴(鳴き声や足音が聞こえる)・幻臭(あの子の臭いがした)などが、ひんぱんに起こる。(※一時的なら、これらはよく起こるので心配いりません。)
日本では、ペットロス相談を専門的に行っている施設やクリニックはほとんどありませんが、
近年、関心をよせる心療内科医やソーシャルワーカー、カウンセラーもでてきています。
ペットさんの死がきっかけで、心身の不調が続くようであれば、我慢せずに相談機関や医療機関を受診しましょう。
■日本ペットロス協会の相談室には、吉田先生をはじめとした、ペットロスの悲嘆カウンセリング・悲嘆療法を専門とする
セラピスト・カウンセラーがいます。 面接の他に、電話での相談も行っています。
日本ペットロス協会
■電話相談■ コンパニオン・アニマルロス・サポート ペットロス110番
・TEL 044−966−0445(受付 午前10時〜午後8時)
・要予約(お電話で、あらかじめ日時を決めたうえで行います)
・相談料 1回(約50分)5,000円
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